こんにちは。「たぶ」(@yusuke_tanaka34)です。
今日は『夏目漱石デートプラン【早稲田・雑司ヶ谷・神保町編】』をご紹介していこうと思います!
そうですよね。普通「デート」ってなると、映画館や水族館、カフェやディナーが思い浮かびますよね。
でも、たまにはいつもと違ったデートにも挑戦してみたいものです。
何年か経って、「あの時、変わったデートもしてみたよね。(笑)」なんて2人で笑えたら、すごく幸せだと思いませんか?
2人でいつもと違うデートに挑戦してみたら、いい思い出になること間違いなしです!
今回は誰もが1度は読んだことがある「夏目漱石」をテーマに、ちょっと変わった珍しいデートプランをご紹介いたいと思います!
ちなみに、今回ご紹介する『夏目漱石デートプラン【早稲田・雑司ヶ谷・神保町編】』は、「夏目漱石デートプラン」の2日目。
「夏目漱石デートプラン」の1日目はこちらの記事をどうぞ。
この記事に書いてある『夏目漱石デートプラン【早稲田・雑司ヶ谷・神保町編】』を読めば、いい思い出になるようなデートが楽しめます!
ぜひ夏目漱石の作品を読んだり、ゆかりの地を巡ったりして、ゆったりデートを楽しんでくださいね!
それでは、実際に『夏目漱石デートプラン【早稲田・雑司ヶ谷・神保町編】』をご紹介していきますね。
スポンサーリンク
「夏目漱石デートプラン【早稲田・雑司ヶ谷・神保町編】」概要
それでは「夏目漱石デートプラン【早稲田・雑司ヶ谷・神保町編】」の概要をご説明しますね。
【テーマ】
明治の文豪「夏目漱石」ゆかりの地を巡って、いつもと違った珍しいデートに挑戦してみよう。
【おすすめの時期】
1年中(特に春と秋がおすすめ)
日曜は飲食店が定休日のところが多いので、お気をつけください。
【エリア】
早稲田・雑司ヶ谷・神保町
【予算】
4,505円
【時間目安】
10:00~19:00(9時間)
【夏目漱石とは】
「夏目漱石(なつめそうせき)」をご存じですか?
夏目漱石は、野口英世の前の1,000円札の肖像画だったので、覚えている方も多いかもしれませんね。
ちなみに、2007年までに発行されていた1,000円札の肖像画として活躍していました。
夏目漱石は、小説家であり英文学者としても有名な人物。
1867(慶應3)年~1916(大正5)年。ほぼ明治時代と共に生きた文豪だったのですね。
死因は胃潰瘍による失血。49歳という若さで亡くなりました。
今、考えるとだいぶ若いですね。でも、有名な肖像画を見ると、60代くらいには見えちゃうのですが…(笑)
東京都新宿区喜久井町(江戸時代の牛込馬場下横町)出身で、本名は「夏目金之助」といいます。
夏目小兵衛直克と千枝の5男3女の末っ子として生まれました。
父の夏目小兵衛直克は町役人でした。今でいう公務員か区議会議員みたいな感じですね。
漱石が生まれた頃は家計が苦しかったようで、生まれてすぐに古道具屋へ里子に出されたり、2歳で養子に出されたりと、なかなか大変な幼少期だったようです。
ただ、頭はすごくよかったようで、東京帝国大学(現在の東京大学)英文科に進学します。
大学時代には、
柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺
などの句で有名な俳人「正岡子規」ともつながりがあります。
東京帝国大学を卒業後は、日本初の中等教員養成機関「高等師範学校」に英語教師として就職します。
しかし、度重なるトラブルにあい、肺結核の療養もかねて松山や熊本へ移り、英語教師として過ごします。
この頃までは、正岡子規の影響もあり、俳句を多く書いていました。
1900年には、文部省の命によりイギリスへ留学します。
2年ほどイギリスで過ごした後、異国での生活にかなり精神的にまいっていたようで、強制帰国します。
そこから、東京帝国大学で講師をしつつ、小説を書き始めました。
初めての作品「吾輩は猫である」が好評であったことから、どんどん作家としての活動にのめりこみ、東京帝国大学の講師を辞め、朝日新聞社に転職します。
そこからは、作家として続々と作品を作り続け、現在のような地位を確立していきます。
ちなみに、高浜虚子や芥川龍之介なども夏目漱石と接点があります。
夏目漱石の代表作は「坊ちゃん」「三四郎」「こゝろ」など。
私は大学で日本文学を専攻していたのですが、夏目漱石の作品は「こゝろ」「三四郎」「それから」「門」を読みました。
夏目漱石の処女作「吾輩は猫である」は3度トライしたのですが、読破できたことがありません。(笑)
正直なところ、「こゝろ」以外の作品は、物語の起伏が少なく、けっこう退屈です…
ちなみに「こゝろ」は、太宰治の「人間失格」と競いつつ、日本で1、2番に売れている小説です。
当時は最先端の価値観だったと思うのですが、現代においてはすごく物足りなさを感じてしまいます。
たとえば「三四郎」では、主人公の三四郎は美穪子に片想いをし続け、最終的に告白すらしないで物語が終わるんですよ!
「えっ!?」っていう。(笑)
ただ、もちろんいい面もたくさんありますよ。
登場人物の心の動きや、その当時の風景がきれいな言葉で描かれているので、読んでみる価値はとってもあります。
「源氏物語」などもそうですが、今とは違ってエンターテイメントに溢れていない時代なので、こういった日常生活の中にあるラブコメみたいなものが斬新だったのだと思います。
今でいう「月9」的な感じですよね。
ちなみに、『「三四郎」とか「こゝろ」ってどんな作品なの?』と興味を持った方は、オリラジのあっちゃんが30分くらいで解説してくれているので、こちらの動画がおすすめです。
めっちゃ面白いです!
【三四郎】
【こゝろ】
それでは『夏目漱石デートプラン【早稲田・雑司ヶ谷・神保町編】』のスケジュールを見ていきましょう。
「夏目漱石デートプラン【早稲田・雑司ヶ谷・神保町編】」スケジュール
それでは「夏目漱石デートプラン【早稲田・雑司ヶ谷・神保町編】」のデートスポットと、スケジュールの詳細をお伝えしますね。
書かれている時間は実際に回った時にかかった時間です。
あくまで「目安」の時間なので、書かれている時間どおりにデートしないでくださいね!
【夏目漱石デートスポット】
- 夏目漱石誕生の地碑
- 漱石公園
- ブラッスリー・グー
- 相馬屋
- 善国寺
- 雑司ヶ谷霊園
- 錦華小学校
- ニコライ堂
- 井上眼科
- 学士会館
- さぼうる2
【「夏目漱石デートプラン」スケジュール詳細】
時間 | デートスポット |
---|---|
10:00 | 「東西線早稲田駅」集合 |
10:10 | 「夏目漱石誕生の地碑」到着 |
10:30 | 「漱石公園」到着 |
11:20 | 「ブラッスリー・グー」到着 |
12:50 | 「相馬屋」到着 |
13:10 | 「善国寺」到着 |
14:10 | 「副都心線雑司ヶ谷駅」到着 |
14:20 | 「雑司ヶ谷霊園」到着 |
16:16 | 「半蔵門線神保町駅」到着 |
16:28 | 「錦華小学校」到着 |
17:00 | 「ニコライ堂・井上眼科病院」到着 |
17:30 | 「学士会館」到着 |
17:55 | 「さぼうる2」到着 |
19:00 | 「半蔵門線神保町駅」到着 |
それでは「夏目漱石デートプラン【早稲田・雑司ヶ谷・神保町編】」を詳しくご説明していきますね。
スポンサーリンク
夏目漱石デートプラン【早稲田・雑司ヶ谷・神保町編】(前半)
それではまず「夏目漱石デートプラン【早稲田・雑司ヶ谷・神保町編】」の前半戦をご紹介しますね。
けっこう長くなってしまったので、前半・後半の2つに分けてご紹介します。
「夏目漱石デートプラン【早稲田・雑司ヶ谷・神保町編】」の前半は、
- 夏目漱石誕生の地碑
- 漱石公園
- ブラッスリー・グー
- 相馬屋
- 善国寺
の5ヶ所。
それでは、「夏目漱石デートプラン【早稲田・雑司ヶ谷・神保町編】」前半戦を詳しく解説していきます。
10:00 「東西線早稲田駅」集合
うまく待ち合わせはできましたか?
それではまず、「東京メトロ1日乗車券」を購入しましょう。(710円)
※早稲田駅までに東京メトロに乗ってくる方は、先に乗車券を購入した方がお得です。
「早稲田駅A2出口」を出て少し右手、「小倉屋」という酒屋さんがあります。
その酒屋さんの前の道を右に進むと、すぐ左に「夏目漱石誕生の地碑」があります。
実はこの「小倉屋」という酒屋さん、江戸時代から320年続く老舗なんです。
そんな風には見えないですけどね。(笑)
「忠臣蔵」に出てくる堀部安兵衛も、この酒屋を利用したと言われています。
もちろん夏目漱石も「硝子戸の中」という随筆の中に、この「小倉屋」さんを書いています。
『それから坂を下りきった所に、間口の広い小倉屋という酒屋もあった。』
10:10 「夏目漱石誕生の地碑」到着
「小倉屋」さんの隣、「やよい軒」の前に、「夏目漱石誕生の地碑」が建っています。
この石碑は1966(昭和41)年に、「夏目漱石生誕100年」を記念して建てられたものです。
夏目漱石は、夏目小兵衛直克と千枝夫妻の5男3女の末っ子として、この地に生まれました。
子供が8人もいた為、産まれてすぐに里子に出されるなど不遇な幼少期を過ごしていたそうです。
この石碑が立っている夏目坂、喜久井町という町名、どちらも漱石の父、直克がつけたと言われています。
喜久井とは、井桁に菊の夏目家の家紋からとった説が有力です。
夏目家は、この辺りではなかなかの権力者だったようですね。
「直克」という漢字、「なおかつ」と読まれていましたが、「なおよし」と読む新説が最近出てきたそうです。
ちなみに「やよい軒」の前は「吉野家」がありました。(笑)
【所在地】東京都新宿区喜久井町1(Googleマップで開く)
【URL】http://www.kanko-shinjuku.jp/spot/kw-%E6%BC%B1%E7%9F%B3/article_353.html
10:15 「夏目漱石誕生の地碑」出発
「小倉屋」さんの方に戻ると「早稲田通り」に出るので、右折します。
そのまま神楽坂方面へ歩くと「弁天町交差点」があります。
そこを右手に曲がり、1つ目の交差点(牛込保健センター交差点)を右手に曲がると、「漱石山房通り」という道に入ります。少し歩くと右手に「漱石公園」があります。
10:30 「漱石公園(夏目漱石終焉の地)」到着
夏目漱石は、1907(明治40)年9月29日~1916(大正5)年12月9日までここに住み、小説を書きながら多くの文豪と交流を深めていました。
芥川龍之介や高浜虚子もここに出入りしており、この場所は「漱石山房」と呼ばれ、みんなから親しまれていたとの事です。
思ったよりは狭い公園ですが、座るところもあって、ゆっくりするにはちょうどいい公園です。
ちなみに、2017年9月24日に「漱石山房記念館」がオープンしました。
【漱石山房記念館ホームページ】
https://soseki-museum.jp/
写真を撮ったのは2014年だったので、まだ「漱石山房記念館」がありません…
見学して驚きだったのは、夏目漱石が初めて作品を世に出したのが37歳の時という事です。
かなり遅咲きの小説家ですね。
まだまだいけるやん!(笑)
といっても、英語が堪能だったので教師や記者として生計を立てていたようですが、小説家になったのは、けっこう年を取ってからだったんですね。
亡くなるまでの12年の間に19の作品を執筆し、その中の13作品がこの「漱石山房」から生まれた作品との事です。
夏目漱石は49歳で亡くなっています。けっこう若くして亡くなったんだなと。
そして、もう1つ驚きなのが、夏目漱石が「イケメン」だということ。
ここに若い頃の夏目漱石の写真があるのですが、「現代にいてもモテるだろうなぁ。」というぐらいかっこいいのです。
まるで玉山鉄二さんのよう。これだけでも見に行く価値があります!(笑)
【所在地】東京都新宿区早稲田南町7(Googleマップで開く)
【営業時間】
・4~9月 8:00~19:00
・10~3月 8:00〜18:00
【URL】https://www.city.shinjuku.lg.jp/seikatsu/file15_03_00010.html
11:00 「漱石公園(夏目漱石終焉の地)」出発
先程、通ってきた道を戻ります。漱石公園を出て左に歩き、「牛込保健センター交差点」を左折。
「弁天町交差点」を右折して、神楽坂駅方面に向かいます。
ひたすらまっすぐ進み、「東西線神楽坂駅1番出口」手前に「牛込中央通り」に入るT字路があります。
そこを右折して、300~400m先左手に「ブラッスリー・グー」があります。
11:20 「ブラッスリー・グー」到着
「ブラッスリー・グー」は、神楽坂近辺では結構有名なお店。
「食べログ」でも「3.64」の高評価!とにかくコスパがいいんです。
ランチは税抜きで1,000円、2,000円の2つのコースがあります。
この値段であのクオリティーはホントにびっくりです。
平日は2~3日前に電話すれば予約が取れるみたいですが、土曜日は2週間前には電話をしないと予約できないという人気店。
必ず予約してから行ってくださいね。
ランチの予約は11:30か13:00の選択制。今回は1:30からで行きましょう!
駅から離れているからか、土地柄か「日曜日が休み」っていうのがなんとも残念…
僕もレストランで働いていた経験があるのですが、この時食べたリエットとステーキは絶品でした。
ステーキの塩コショウ・焼き具合は完璧。ちょっと接客はクールな感じですが、サーブするタイミングは絶妙でした。
内装はポップな感じ。チェックのテーブルクロスがかかっており、あまり肩ひじを張らずにご飯を楽しめます。
【所在地】東京都新宿区矢来町82(Googleマップで開く)
【電話番号】03-3268-7157
【営業時間】
11:30~14:30(L.O.13:30)
ランチの予約は11:30と13:00から選択制
18:00~21:00(L.O)
【定休日】日
【URL】https://tabelog.com/tokyo/A1309/A130905/13000470/
12:30 「ブラッスリー・グー」出発
おいしいランチに舌鼓を打ったら、「ブラッスリー・グー」を後にします。
「ブラッスリー・グー」を出て左、牛込中央通りを下って行くと、「牛込北町交差点」があります。
そこを左折すると左側にタリーズコーヒーがあります。その道が「大久保通り」です。
その道をまっすぐ進んでいくと、「神楽坂上交差点」に着きます。そこを右折して20~30m進んだ左手に「相馬屋」があります。
12:50 「相馬屋」到着
「相馬屋」さんは普通の文具店なのですが、創業は1659年。江戸時代からある老舗なんです。
ここの原稿用紙が有名で、夏目漱石を始め、北原白秋、石川啄木、坪内逍遥などが相馬屋製原稿用紙を愛用していたそうです。
プレゼントなどにもいいですよね!
現在のように、1文字ずつマス目で区切られた形の原稿用紙は「相馬屋」さんで生まれたと言われています。
作家の尾崎紅葉が「マス目を印刷してはどうか。」という一言にヒントを得て作られたそうです。
入って右側には高級万年筆&ボールペンも置いてあるので、日本初の原稿用紙と合わせて平成令和の文豪を目指してみては?
【所在地】東京都新宿区神楽坂5-5(Googleマップで開く)
【電話番号】03-3260-2345
【営業時間】9:00~19:00
【定休日】日
【URL】http://www.soumaya.co.jp
13:05 「相馬屋」出発
「相馬屋」を出て左手に進み、20~30m先右手に「善国寺」というお寺が見えます。
13:10 「善国寺」到着
「善国寺」は「神楽坂の顔」と言っても過言ではないくらい有名なお寺です。
朱塗りの社が商店街の中に突如現れるので、存在感がハンパないです。
「善国寺」は毘沙門天が祀られているお寺で、山ノ手七福神の1カ所に数えられています。
「善国寺」での縁日の様子が「坊ちゃん」に登場してきます。
『俺もそうですなあと少し進まない返事をしたら、君釣をした事がありますかと失敬な事を聞く。
あんまりないが、子供の時、小梅の釣堀で鮒を三匹釣った事がある。
それから神楽坂の縁日で八寸ばかりの鯉を針で引っかけて、しめたと思ったら、ぽちゃりと落としてしまったがこれは今考えても惜しいと云ったら、赤シャツは顋を前の方へ突き出してホホホホと笑った。』
と、坊ちゃんが赤シャツに釣りに誘われるシーンで出てきます。
「狛犬」ではなく、「狛虎」が本殿を守っているのにも注目してみて下さい。
純粋にお参りだけしに来るなら、朝の10時頃がオススメ。土日でも空いててゆっくりできます。
【所在地】東京都新宿区神楽坂5-36(Googleマップで開く)
【電話番号】03-3269-0641
【URL】https://www.kagurazaka-bishamonten.com/
13:25 「善国寺」出発
福の神にしっかりとお祈りをしたら、「善国寺」を後にします。
「善国寺」を出て左に歩き、「神楽坂上交差点」を通過します。
200mほど進んだ右手に「東西線神楽坂駅1番出口」があります。
13:35 「東西線神楽坂駅」到着
神楽坂駅から東西線に乗り、副都心線雑司ヶ谷駅を目指します。
まずは飯田橋駅に向かいます。
ここで「夏目漱石デートプラン【早稲田・雑司ヶ谷・神保町編】」の前半戦が終了です!
次に「夏目漱石デートプラン【早稲田・雑司ヶ谷・神保町編】」の後半戦を解説していきますね。
スポンサーリンク
夏目漱石デートプラン【早稲田・雑司ヶ谷・神保町編】(後半)
それでは「夏目漱石デートプラン【早稲田・雑司ヶ谷・神保町編】」の後半をご紹介していきますね。
「夏目漱石デートプラン【早稲田・雑司ヶ谷・神保町編】」の後半は、
- 雑司ヶ谷霊園
- 錦華小学校
- ニコライ堂
- 井上眼科
- 学士会館
- さぼうる2
の6ヶ所。
それでは、「夏目漱石デートプラン【早稲田・雑司ヶ谷・神保町編】」後半戦を詳しく見ていきましょう。
13:47 「飯田橋駅」乗り換え
「飯田橋駅」で東西線から有楽町線に乗り換え、「池袋駅」に向かいます。
14:07 「池袋駅」乗り換え
「池袋駅」で有楽町線から副都心線に乗り換え、「雑司ヶ谷駅」に向かいます。
14:10 「副都心線雑司ヶ谷駅」到着
「雑司ヶ谷駅1番出口」から出て右、都電荒川線沿いを進んで坂を登ったところ、駅から数えて4本目の角を右折します。
100mほど進んだ左手に「雑司ヶ谷霊園事務所」があります。
14:20 「雑司ヶ谷霊園」到着
「雑司ヶ谷霊園」は、夏目漱石のお墓がある場所です。
夏目漱石の代表作「こゝろ」の舞台にもなっており、夏目漱石以外にも数々の著名人が埋葬されている有名な墓所です。
簡単な地図を載せておきましたが、管理事務所でパンフレットをもらえるので、そちらも参照して下さい。
「デートにお墓ってどうなの?」という賛否両論はあるかもしれませんが、「雑司ヶ谷霊園」は夏目漱石を語る上では外せない場所。
「デートだからそんなとこ行けない!」と肩肘張らずに、「ちょっと散歩にでも。」という感じで行ってみてください。
いちょう通りもありますし、緑が多くて、池袋からすぐそことは思えないくらい静かで落ち着いた場所です。
お墓特有の不気味な感じもありませんし、昼間であれば全然怖くない!(笑)
「お散歩コース」として色々なガイドブックにも載っている場所なので、ぜひゆっくりぶらってみて下さい!
【所在地】東京都豊島区南池袋4-25-1(Googleマップで開く)
【電話番号】03-3971-6868
【営業時間】8:30~17:15
【定休日】年末年始(12/29~1/3)
【URL】https://www.tokyo-park.or.jp/reien/park/index071.html
14:30 「夏目漱石の墓石」到着
夏目漱石の墓石はこんな感じ。
「こゝろ」で、先生がKの墓参りに行くシーンで「雑司ヶ谷霊園」が描かれています。
『国元からKの父と兄が出て来た時、私はKの遺骨をどこへ埋めるかについて自分の意見を述べました。
私は彼の生前に雑司ヶ谷近辺をよくいっしょに散歩したことがあります。Kにはそこが大変気に入っていたのです。
それで私は笑談半分に、そんなに好きなら死んだらここへ埋めてやろうと約束した覚えがあるのです。
私も今その約束通りKを雑司ヶ谷へ葬ったところで、どのくらいの功徳になるものかとは思いました。
けれども私は私の生きている限り、Kの墓の前に跪いて月々私の懺悔を新たにしたかったのです。
今まで構い付けなかったKを、私が万事世話をして来たという義理もあったのでしょう、Kの父も兄も私のいう事を聞いてくれました。』
「雑司ヶ谷霊園」は、夏目漱石にとって縁の深い場所なんですね。
「こゝろ」は夏目漱石の小説の中で唯一「面白い!」と思った作品です。
たしか中学校の教科書に載っていたような… どちらかというと今風な作品ですね。
「雑司ヶ谷霊園」に眠るその他の著名人
1850~1904年。ギリシャ出身の新聞記者。
1890年アメリカの出版社通信員として来日。来日後に契約を破棄し、日本で英語教師として勤め、翌年小泉セツと結婚します。
1896年に日本国籍を取得して、「小泉八雲」を名乗り始めました。同年、東京帝国大学文科大学英文学講師に就きます。
小泉八雲は日本の文化や歴史に深い感銘を受け、古くから伝わる怪談や奇談を集め、「怪談」や「骨董」という書籍にまとめました。
16歳の時に左目を失明し、それ以来写真を撮る際には必ず左目が写らない角度で撮っていました。
1873~1957年。日本で女性初のジャーナリスト。青森県出身。
1897年に報知社(現報知新聞社)に入社。校正係から努力の末に記者に登用され、日本初の女性ジャーナリストとなります。
17歳で洗礼を受け、生涯に渡ってキリスト教を信仰していました。
1901年、職場で知り合った羽仁吉一と結婚し、1903年から「家庭之友」を出版します。
「池袋西口デートプラン」にも登場しますが、1921年に「自由学園」を創立し、家庭的な教育を目指しました。
著名な建築家「フランク・ロイド・ライト」が設計した校舎「明日館」が重要文化財として現存しています。
1873~1939年。明治後期から昭和初期にかけて活躍した小説家。
尾崎紅葉を師事し、「高野聖」「歌行燈」「夜行巡査」などを発表します。
相当な潔癖性で、生ものは一切食べなかったという変わった人のようです。
ほとんど作品を読んだ事はないのですが、概要を読むと面白そう。今度時間ができたら読んでみようと思います。
ちなみに金沢に「泉鏡花記念館」というのがあります。
【泉鏡花記念館】
https://www.kanazawa-museum.jp/kyoka/index2.html
1827~1898年。江戸末期から明治にかけて、日米和親条約の締結に尽力し、通訳・教師など活躍した人物です。
「ジョン万次郎」として有名ですが、1938年に井伏鱒二が書いた「ジョン萬次郎漂流記」で用いられるまでは、「ジョン万次郎」という名前は使用されたことがないそうです。
アメリカでは「ジョン・マン」と呼ばれた事もあった為、その名前が使われたとの事です。
「中濱万次郎」は、1841年に手伝いで漁に出て、嵐に遭い遭難します。
5日半漂流し、無人島に漂着するのですが、そこから143日間も無人島で生活します。
その後、アメリカの捕鯨船に救助され、そのままアメリカ人になっちゃうという、強者です。
めっちゃすごい!(笑)
15:30 「雑司ヶ谷霊園」出発
「雑司ヶ谷霊園管理事務所」まで戻り、そこから来た道を戻って、「副都心線雑司ヶ谷駅」へ戻ります。
都電荒川線沿いまで出たら左折し、200m〜300m先左手です。
15:40 「副都心線雑司ヶ谷駅」到着
「雑司ヶ谷駅1番出口」から入り、副都心線に乗って「渋谷駅」を目指します。
16:04 「渋谷駅」乗り換え
「渋谷駅」で副都心線から半蔵門線に乗り換え「神保町駅」を目指します。
16:16 「半蔵門線神保町駅」到着
「神保町駅A5出口」を出て左手に進むと、角にマクドナルドがあります。
その隣の道を左折し、2本目の通りを右折(公園のようなところを越えた斜めの道)すると、右手に「錦華小学校(現お茶の水小学校)」があります。
ちなみに角を曲がる手前にある「丸香(まるか)」さんという讃岐うどん屋さんが有名です。
コシが強くて、小麦粉の風味が半端ないです。
卵が濃厚で、ダシがうまい。
卵とダシの絡み具合が完璧。讃岐うどんで「東京No.1」という噂もあながち本当かも…
「食べログ」の百名店を2017〜2019の3年間受賞しています。
【所在地】東京都千代田区神田小川町3-16-1 ニュー駿河台ビル 1F(Googleマップで開く)
【電話番号】03-3294-1320
【予約】予約不可
【営業時間】
・平日 11:00~16:00 17:30~19:30
・土 11:00~14:30
※うどん玉が無くなり次第、閉店
【定休日】日・祝・GW・お盆・年末年始
【URL】https://tabelog.com/tokyo/A1310/A131003/13000629/
16:28 錦華小学校(現お茶の水小学校)到着
「錦華小学校(現お茶の水小学校)」は、夏目漱石が通っていた小学校。夏目漱石の石碑が建っています。
夏目漱石はもともと市ヶ谷にあった「市谷小学校」に通っていましたが、ここ錦華小学校の6年生に編入し、飛び級で卒業しました。
1878(明治11)年の事です。
詳しい事はわからないそうですが、「一ツ橋にあった府立一中(現都立日比谷高等学校)に入学する為に転校した」という説が有力です。
また、父「直克」がこの辺りの区長をしていたことも関係あるとかないとか…
石碑には、
『吾輩は猫である 名前はまだ無い 明治十一年 夏目漱石 錦華に学ぶ』
と記されてあります。
16:38 「錦華小学校(現お茶の水小学校)出発
先程の道を戻り、靖国通りへ戻ります。
靖国通りへ出たら、左折して小川町方面へ向かいます。
左手にドトールコーヒーのある「小川町交差点」を左折し、坂を登って行くと左手に「ニコライ堂」があります。
17:00 「ニコライ堂・井上眼科病院」到着
御茶ノ水駅手前で突如出現するドーム型の建物が「ニコライ堂」です。
正式な名前は「東京復活大聖堂教会」。
日本に正教会の教えを持って来たロシア人修道司祭聖ニコライさんからとって、「ニコライ堂」とも呼ばれています。
イイスス・ハリストスの復活を記念して建てられた大聖堂らしいです。
日本正教会の本部で、1891(明治24)年に建てられました。
すごくおしゃれですよね。大聖堂の中は、厳かな感じがしました。
その向かい側には「井上眼科病院」があります。「井上眼科病院」は1881(明治14)年に開業した歴史の長い病院。
「ニコライ堂」と「井上眼科病院」は、1910(明治43)年に出版した「それから」の中に、主人公の代助が復活祭の話をする場面で登場します。
『代助は面白さうに、二三日前自分の見に行つた、ニコライの復活祭の話をした。
御祭が夜の十二時を相図に、世の中の寐鎮まる頃を見計つて始る。参詣人が長い廊下を廻つて本堂へ帰つて来ると、何時の間にか幾千本の蝋燭が一度に点いてゐる。
法衣を着た坊主が行列して向ふを通るときに、黒い影が、無地の壁に非常に大きく映る。』
また、「井上眼科病院」では夏目漱石の初恋ではないかと言われる逸話が残っています。
夏目漱石が24歳の時で、背が高く色白の女性に一目惚れをし、結婚を望んだと言われているそうです。
『ああそうそう、昨日目医者へいったところが、いつか君に話した可愛らしい女の子を見たね、−−銀杏返しに竹なわをかけて−−天気予報なしの突然の邂逅だからひやっと驚いて思わす顔に紅葉を散らしたね。まるで夕日に映ずる嵐山の大火の如し。』
と正岡子規宛の手紙(1981年7月18日付)に書かれていたり、
『トラホームをやんでいて、毎日のように駿河台の井上眼科にかよっていたそうです。すると始終そこの待合で落ちあう美しい若い女の方がありました。
背のすらっとした細面の美しい女で−−そういうふうの女が好きだとはいつも口癖に申しておりました。
(略)
そんなことからあの女ならもらってもいいと、こう思いつめて独りぎめをしていたものと見えます。』
と「漱石の思い出」という、妻の夏目鏡子さんが書いた本に書いてあったりと、夏目漱石にとっては甘酸っぱい場所だったようです。
日本を代表する文豪でイケメンだった夏目漱石も、かわいいところがありますね。(笑)
【所在地】東京都千代田区神田駿河台4-1-3(Googleマップで開く)
【電話番号】03-3295-6879
【拝観時間】
・4月~9月 13:00~16:00
・10月~3月 13:00~15:30
【定休日】特になし
【URL】http://nikolaido.org/
【所在地】東京都千代田区神田駿河台4-3(Googleマップで開く)
【電話番号】03-3295-0911
【営業時間】9:00〜16:00
【定休日】日
【URL】https://www.inouye-eye.or.jp/hospital/
17:10 「ニコライ堂・井上眼科病院」出発
「ニコライ堂」と「井上眼科病院」で、夏目漱石の歴史を感じたら、来た道を戻ります。
本郷通りを下って行き、ドトールコーヒーを右手に「小川町交差点」を右折します。
靖国通りをまっすぐ進んで行くと「神保町A5出口」を通過し、「神保町交差点」に着きます。
「神保町交差点」で左折し、200mくらい歩くと左手に「学士会館」があります。
17:30 「学士会館」到着
「学士会館」は、夏目漱石が通った「大学予備門」という官立学校があった場所です。
夏目漱石が入学したのは1883(明治16)年の事。
現在は、ホテル・結婚式・パーティーなどをする場所として、運営されています。
ちなみに野球ファンにはたまらないエピソードですが、日本で初めて「野球」が行われたのがここ「学士会館」。
アメリカ人教師「ホーレス・ウィルソン」氏が学業を教えながら、ここで生徒達に野球を教えた事が始まりと言われています。
夏目漱石と同級生で、親友でもあった正岡子規達がここで野球に熱中していました。
正岡子規の幼名「升(のぼる)」をもじって「野球(の・ぼーる)」になったことは有名です。
【所在地】東京都千代田区神田錦町3-28(Googleマップで開く)
【電話番号】03-3292-5936
【受付時間】9:00〜19:00
【定休日】特になし
【URL】https://www.gakushikaikan.co.jp/
17:50 「学士会館」出発
先程の道を戻り、白山通りを神保町駅方面に戻ります。
「神保町交差点」少し手前、右手に「神保町駅A7出口」があります。その隣の脇道に「さぼうる2」があります。
17:55 「さぼうる2」到着
東京で一番有名なんじゃないかと言われている喫茶店「さぼうる」。
創業は1955(昭和30)年。
「相棒」や「素直になれなくて」、「リング~最終章~」「失楽園」など、映画やドラマにもよく使われているお店です。
その2号店が隣にあるんです。
「さぼうる」が喫茶で、「さぼうる2」が軽食+喫茶という感じの位置づけ。
ナポリタンがボリューミーで「昔ながらの味」って感じで美味しいんですよ。
店内の雰囲気もすごくいいです。「あったかみがあって、それでいておしゃれ」ってのがたまりません。
ドラマや小説の主人公になった気持ちでくつろぐのもいいかもしれません。
【所在地】東京都千代田区神田神保町1-11(Googleマップで開く)
【電話番号】03-3291-8405
【受付時間】9:00~22:00
(Lunch 11:00~14:00)
【定休日】日
【URL】https://tabelog.com/tokyo/A1310/A131003/13011604/
19:00 「さぼうる2」出発
「さぼうる2」でお腹を満たしたところで、楽しかった「夏目漱石デート」も終了です。
目の前に、先ほどの「神保町駅A7出口」があるので、そこから電車に乗ります。
このあと、居酒屋に行って飲んだり、バーに行って語り合ってもいいと思います。残った2人の時間を楽しんで下さい。
もしここで帰る場合は、改札まで彼女を送ってあげてくださいね。
次回のデートの約束は忘れずに。
スポンサーリンク
まとめ
今回は『夏目漱石デートプラン【早稲田・雑司ヶ谷・神保町編】』というテーマでお送りしてきました。
2日間に渡って色々な場所に足を運んだ「夏目漱石デートプラン」はいかがでしたか?
夏目漱石の生まれたところから、「これから」に出てきた教会や眼科、夏目漱石の眠るところまでを回ったデートプランでした。
今回、回ったデートスポットは、
- 夏目漱石誕生の地碑
- 漱石公園
- ブラッスリー・グー
- 相馬屋
- 善国寺
- 雑司ヶ谷霊園
- 錦華小学校
- ニコライ堂
- 井上眼科
- 学士会館
- さぼうる2
でした。
今回は夏目漱石の作品に出てきたスポットを中心に、夏目漱石ゆかりの地ををご紹介しました。
普通に「デートしよう。」となって、なかなか行かない場所ばかりだと思います。
みんながよく行く定番のデートスポットもいいですが、たまにはみんなが行かないような場所にも足を運んで、2人だけの楽しいデートを過ごしてほしい。
そんな想いでこの「夏目漱石デート」を企画しました。
ちなみに、今回ご紹介した『夏目漱石デートプラン【早稲田・雑司ヶ谷・神保町編】』は、「夏目漱石デートプラン」の2日目。
「夏目漱石デートプラン」の1日目はこちらの記事をどうぞ。
このデートで「夏目漱石」に興味を持ってもらえたら、一緒に図書館や書店に行って夏目漱石の小説をゲットしてみてください。
カフェや家でゆっくり読書するとか、2人で小説の感想を話すとか、次のデートにつなげてもらえればと思います。
デートに決まりなんてないと思います。ちょっと変わったデートでも、2人で一緒にいて楽しければ、それは立派なデートです。
こうやって2人で新しい世界に足を踏み入れて、2人の世界をどんどん広げていってほしいと思います。
いつまでも幸せなカップルでいてほしいと「こゝろ」から祈っています。(笑)
よいデートを楽しんで下さい。
夏目漱石やデートプランについて、他にも分からないことがありましたら、お問い合わせまでご連絡ください。
以上、「たぶ」がお送りしました。
こちらの記事もおすすめです。
【レジャーならasoview!】
【飲食店の予約は食べログ】