こんにちは。ネットショップコンサルタントの「たぶ」(@yusuke_tanaka34)です。
今日も引き続き「Amazon Kindleの電子書籍の出版」についてお話ししていこうと思います。
今回の記事は、
- 電子書籍の出版について知りたい人
- Amazon Kindleで電子書籍を出版したい人
- 「納税者番号(TIN)って何?」という人
最近、「Amazon Kindleで電子書籍を出版したい。」という方から、こんな質問をいただきました。
確かに、急に「納税者番号(TIN)」と言われても、よく分からないですよね…
僕も最初はまったく知りませんでした。いろいろ調べることで、やっと「納税者番号(TIN)」について理解した感じです。
この記事では『Amazon Kindleの電子書籍を登録する際に出てくる「納税者番号(TIN)」って何?』っていうところから、『納税者番号(TIN)欄に何を打ち込めばいいか?』までを解説していきたいと思います。
今日のテーマは「Amazon Kindleの電子書籍を納税者番号(TIN)を取得せずに出版する方法」。
Amazonに問い合わせたところ、マイナンバーではアメリカの源泉徴収税率の軽減措置を受けることができないそうです。
実際に源泉徴収税率の軽減措置を受けるためには、ITINを取得する必要があるとのことです。
ITINの取得方法につきましては、下記の記事をご覧ください。
Amazonからの返答の一部を引用します。
Kindleダイレクト・パブリッシングにお問い合わせいただき、ありがとうございます。
個人のマイナンバーについては、法令上取得及び第三者に提供できる場合が限定されており、米国の税制対応目的で収集・提供することは法令の目的に含まれていません。
マイナンバーは日本の法律で定められているものとなるため、IRSの方針に関わらず、マイナンバーを提供できる場合に「外国税務目的」が含まれていない以上、W8 Form等のために出版者は税務情報に関するインタビューでマイナンバーを使用できないことになります。
したがって、アマゾンとしても、上記目的でマイナンバーの提供を受けることはできません。
とのことです。
本記事の方法で登録まではできるのですが、実際に源泉徴収税率の軽減措置を受けられるかどうかは保証できません。
あらかじめご了承の上、本記事を読み進めてください。
それでは、「Amazon Kindleの電子書籍を納税者番号(TIN)を取得せずに出版する方法」をご紹介していきたいと思います!
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Amazon Kindleの電子書籍を登録する際に出てくる「納税者番号(TIN)」とは
まず「Amazon Kindle」の電子書籍を登録する際に出てくる『「納税者番号(TIN)」って何?』って感じですよね。
「納税者番号(TIN)」とは、アメリカで使用されている納税者を管理する番号の事を言います。
「TIN」は「Taxpayer’s Identification Number」の略で、個人の場合「ITIN(Individual Taxpayer’s Identification Number)」と呼ばれています。
アメリカでは「IRS(内国歳入庁)」という機関が、納税者の管理を行っており、「納税者番号(TIN)」を発行しています。
アメリカの納税者に番号を割り当て、お給料や保有資産、納税状況などをまとめて管理する仕組み。
日本で2016年(平成28年)から開始された「マイナンバー制度」みたいなものですね。
「Amazon」は本社がアメリカの企業なので、「Amazon Kindle」で電子書籍の売買をすると、アメリカの税制が適用されてしまうのです。
アメリカの税率は「30%」。
せっかく販売した電子書籍の「30%」がアメリカに持っていかれ、KDPセレクトを利用しても「30%」がAmazonに持っていかれ、となると実質入ってくるロイヤリティ(印税)は「40%」。
まぁ、紙の書籍よりはいいですけどね…
『このアメリカの税制で引かれてしまう「30%」ってどうにかならない?』という話題は、以前からネット上で叫ばれていたワケです。(え?叫んでない?笑)
では、今まではどうしていたのでしょうか?
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今までの入力していた「納税者番号(TIN)」
今までは「納税者番号(TIN)を持っていない」で登録していたわけです。
もしアメリカの「納税者番号(ITIN)」を取得する場合、かなり大変です。
僕は実際に「ITIN」を取得してみたのですが、3ヶ月程度の期間と2万円くらいの費用がかかりました。
「ITINの取得方法」については、下記にまとめたので、ご興味がある方はぜひ!
『納税者番号(TIN)を持っていない」で登録しても、「30%」の税金が引かれるのは、アメリカで販売した電子書籍だけ。』という情報もあります。
これは僕は試していないので、もし「納税者番号(TIN)を持っていない」で登録している方は、本当に「30%」の税金がかからないか教えて欲しいです。
「Amazon Kindle」で電子書籍を出版した場合、『「30%」の税金がかかるか?かからないか?』はかなり大きいので、ここははっきりさせておきたいですよね。
Amazon Kindleの電子書籍を納税者番号(TIN)を取得せずに出版する方法
前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。
どうにかしてAmazon Kindleの電子書籍を納税者番号(TIN)を取得せずに出版する方法はないかな?
日本にも「ITIN」に代わる納税者番号があれば・・・
ん?さっき、そんなことを言ったような・・・
マイナンバー制度!
そうなんです。日本には「マイナンバー制度」があるのです。
この「マイナンバー」を入力すれば、アメリカの税金が免除されます。
「Amzon Kindle」のヘルプを見ると、以下のようなことが書かれています。
米国が租税条約を締結している国の一覧、および租税条約に基づく税率については、IRS のWebサイトをご覧ください。
国の一覧の中に「日本」も入っているので、日本も租税条約を締結していることになります。
また、
源泉徴収税率の軽減措置を受けるには、米国の税に関するインタビューで納税者番号(TIN)を入力する必要があります。米国のTINを持っている場合は、その番号を入力してください。米国のTINを持っていない場合は、居住国の税務機関から発行された納税者番号を入力することもできます。
とも記載されています。
マイナンバーが使えるっていうことですね!
マイナンバーが発行される前は、日本に納税者番号なんてなかったと思うので、それまでは「納税者番号(TIN)を持っていない」か頑張って「ITIN」を取得していたということですよね、きっと。
ありがとう、マイナンバー!(泣)
それでは、実際に納税者番号(TIN)を入力する部分を見ていきましょう。
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Amazon Kindleの電子書籍をマイナンバーで出版する手順
Amazon Kindleの登録方法は以下の記事をご覧ください。
「税に関する情報の入力」の7番目。「納税者番号(TIN)の入力」の部分から、マイナンバーを使った入力方法をご説明しますね。
1.「納税者番号(TIN)の入力」の部分で、「私は米国以外のTINを持っています。」にチェックを入れます。
2.「TIN値」の欄にマイナンバーの数字を入力します。
入力するのは「個人番号」に書かれた12ケタの数字
※まだ、マイナンバーカードをもらっておらず「マイナンバー通知カード」です。(笑)
3.「税制上の居住国」を「日本」に設定し、「確認」ボタンをクリックします。
4.ローマ字で署名し、「保存してプレビュー」をクリックします。
5.「W-8BEN」を確認します。
この「W-8BEN」で赤枠のところ、6番にマイナンバーの数字が記載されていることを確認してください。
6.内容に問題がなければ、「フォームを送信」ボタンをクリックします。
7.適用源泉税率が「0.0%」になっていることを確認し、「インタビューを終了」ボタンをクリックします。
以上で、「Amazon Kindleの電子書籍をマイナンバーで出版する手順」は終了です。
適用源泉税率が「0.0%」になりました!
お疲れ様でした!
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【まとめ】Amazon Kindleの電子書籍を納税者番号(TIN)を取得せずに出版する方法
今回は、『Amazon Kindleの電子書籍を納税者番号(TIN)を取得せずに出版する方法』を解説してきました。
「Amazon Kindle」の電子書籍を納税者番号(TIN)を取得せずに出版する方法は、
マイナンバーを入力する
だけでした。
Amazonに問い合わせたところ、マイナンバーではアメリカの源泉徴収税率の軽減措置を受けることができないそうです。
実際に源泉徴収税率の軽減措置を受けるためには、ITINを取得する必要があるとのことです。
ITINの取得方法につきましては、下記の記事をご覧ください。
Amazonからの返答の一部を引用します。
Kindleダイレクト・パブリッシングにお問い合わせいただき、ありがとうございます。
個人のマイナンバーについては、法令上取得及び第三者に提供できる場合が限定されており、米国の税制対応目的で収集・提供することは法令の目的に含まれていません。
マイナンバーは日本の法律で定められているものとなるため、IRSの方針に関わらず、マイナンバーを提供できる場合に「外国税務目的」が含まれていない以上、W8 Form等のために出版者は税務情報に関するインタビューでマイナンバーを使用できないことになります。
したがって、アマゾンとしても、上記目的でマイナンバーの提供を受けることはできません。
とのことです。
本記事の方法で登録まではできるのですが、実際に源泉徴収税率の軽減措置を受けられるかどうかは保証できません。あらかじめご了承ください。
電子書籍の出版や「Amazon Kindle」について他にも気になることがありましたら、お問い合わせまでご連絡ください。
以上、ネットショップコンサルタントの「たぶ」でした。
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