こんにちは。ネットショップコンサルタント「たぶ」(@yusuke_tanaka34)です。
今日は『アパレルのネットショップを失敗した体験談』をご紹介していこうと思います!
今回の記事は、
- これからネットショップを始めようと思っている方
- アパレルのネットショップに興味がある方
- ネットショップで失敗したくない方
におすすめです!
僕は独立してすぐに「アパレルのネットショップ」をオープンしました。
しかし、丸1年やって、ネットショップからの売上は「2,980円」。純粋な利益は「298円」でした。(笑)
今考えるとめちゃくちゃ恥ずかしいですね。
この時は実家に住んでいたのですが、実家に住んでいなかったら死んでいましたね。
この記事に書いてある『アパレルのネットショップを失敗した体験談』を読めば、これからネットショップをオープンする際に、失敗する確率を少しは減らせるのではないかと思います!
失敗した理由はたくさんあるのですが、
- お客さんのニーズを考えていなかった
- 広告宣伝に力を入れなかった
- デザイナーさんと良好な関係を築けなかった
などが主な理由です。
振り返ってみると、失敗するべくして失敗していることが分かります。
ネットショップを始めるなら、まずはリスクの低い方法で始めるのがいいかもしれません。
この記事を読んで、ネットショップ成功の糧にしてくれたら嬉しいです。
それでは、実際に『アパレルのネットショップを失敗した体験談』を詳しくご紹介していきたいと思います。
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アパレルのネットショップを始めた理由
僕は大学を卒業後、普通に就職活動をして、営業として資格の専門学校に就職しました。
しかし、あまりの大変さに1年間で仕事を辞め、アパレルの専門学校に通い始めました。
就職活動を失敗した話は、こちらの記事に詳しく書いています。
また、プロフィールにもこの時の流れを大まかに書いています。
そして、3年間専門学校に通い、26歳になる年に専門学校を卒業します。
専門学校に入るときは「アパレル企業に就職するために、専門学校に入ろう。」と思っていました。
しかし、専門学校でも就職活動に失敗し、「やっぱり独立したいなぁ。」と思うようになっていったんですよね。
専門学校を卒業してから、最初は「自分のアパレルブランドを持つんだ!」と意気込んで、派遣社員として働きながら洋服づくりを行っていました。
しかし、半年くらい経った頃、
- 派遣社員の仕事が忙しくなってきたこと
- 洋服を作るペースが遅かったこと
などから、「このままじゃ、アパレルブランドを立ち上げるなんて夢のまた夢だ…」と思い始めていました。
「アパレルブランドを応援するカフェ」への方向転換
そのころ、昼間の派遣社員の仕事がある程度稼げる仕事だったので、
と考え始めていました。
そこから方向転換をして、「アパレルブランドを立ち上げたい人が洋服を販売できるようなカフェをオープンする。」という目標を立てました。
なぜ「アパレルブランドを立ち上げたい人が洋服を販売できるようなカフェ」なのかというと、
- アパレルブランドを立ち上げたいと思っても、取り扱ってくれるお店が少ない(ほぼない)
- アパレルの販売だけでは、お店を運営するのが難しいと思った
- いつかカフェをやりたいと思っていた
という理由からです。
自分が「アパレルブランドを立ち上げたい」と思った時に、販売できる場所がほとんどなかったのが大きな理由です。
いくつかカフェ開業の本を読んで、「だいたい300万円あればカフェを開業することができる」と考え、そこから3年間お金を貯め始めます。
26歳から29歳までの3年間、派遣社員とアルバイトを掛け持ちし、29歳の時に独立しました。
アパレルのネットショップへの方向転換
独立してすぐに融資を受けに行こうと思ったのですが、まずはインターネットで情報収集を行いました。
その時に、無料で開業の相談を受けてくれるということで、「独立行政法人 中小企業基盤整備機構」に相談しにいきました。
「独立行政法人 中小企業基盤整備機構」の担当者の方に相談したところ、
と思った僕は、担当者の方のアドバイスを受け、まずはネットショップを立ち上げてみることにしました。
ここまでが、僕が「アパレルのネットショップを始めた理由」です。
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初めて開いたアパレルのネットショップ
アパレルのネットショップを開くことを決めてから、僕は家に帰っていろいろと調べました。
まずは、ネットショップを開かなければいけません。
ネットを調べたり、友達に話を聞いて、「カラーミーショップ」に申し込みました。
しかし「こんな感じのネットショップにしたい。」というイメージがあったのですが、そのイメージを実現する知識がありません。
この時はHTMLやCSSの知識がまったくなく、パソコンはWordやExcel、ネットサーフィンぐらいしかしたことがありませんでした。
とりあえず本屋に行き、
この2冊の本を買ってきて、HTMLとCSSの勉強を始めました。
ちなみに、2冊目の「ホームページ辞典」は当時、内容が難しすぎてほとんど使えませんでした。(笑)
本を見ながらHTMLとCSSの勉強をし、分からないところはすでにネットショップを運営していた友達に電話して聞きまくっていました。
最後の方は電話をしすぎて、その友達に嫌われ始めていました。(笑)
そうやって、ネットショップのデザインを整えつつ、ネットショップに並べる商品を探し始めます。
ネットショップで扱う商品の仕入れ
ネットショップに置く商品は「アパレルブランドを立ち上げたいと思って活動している人」というくくりで探していました。
専門学校生の時に「デザインフェスタ(デザフェス)」に何度か出品したことがあったので、まずは「デザフェス」を見に行き、洋服を販売している人に声を掛けました。
あとは、
- 友達の紹介
- 専門学校の同級生
- ネットで検索
などを行いながら、約10名のデザイナーさんの商品を取り扱うことに決まりました。
現在であれば、商品を仕入れる方法が他にもあることを知っていますが、当時はこれくらいしか思いつかなかったんですよね。
ちなみに、商品を仕入れる方法に関しては、こちらの記事にまとめています。
この時、本などを読んで勉強していたので「在庫を抱えることはリスク」だと思っていました。
そのため、「委託販売」の形態でネットショップを運営することにしました。
- 商品画像や商品データなどをもらい、ネットショップで販売
- 商品の発送はブランド側
- 商品が売れたら、売上の10%をもらう
という仕組みでした。
今考えるとパーセンテージもおかしいのですが、当時はこの条件で行っていました。
このような感じで、なんとかアパレルのネットショップをオープンすることができました。
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失敗したネットショップの運営
ネットショップで商品の販売を始めたのですが、2~3ヶ月経ってもまったく売れません。
パソコンの前で待っていてもしょうがないので、いろいろと行動を起こします。
モデルのスカウトと商品撮影
まずは、商品画像を良くすること。
もともと商品画像はデザイナーさん達にもらっていました。
しかし、デザイナーさん達は「洋服を作ること」がメインなので、商品画像をきれいに撮ったり、イメージ画像を撮ることに力を入れていませんでした。
そのため「もうちょっと商品画像を良くしたい…」という思いが、日に日に強くなっていました。
そのことを、先ほどの「中小企業支援機構」の担当者さんに相談したところ、
という話になりました。
僕は1度目の就職で、営業がトラウマになっていたのですが、
と、怖気づく気持ちを奮い立たせ、表参道で3日ほどモデル探しを行います。
3日間、朝から晩まで声をかけ続け、10人の女性から連絡先を聞くことができました。
電車に乗って表参道まで行くのですが、毎日吐きそうでした。(笑)
確率は悪くなかったと思いますが、やはり営業のトラウマを克服することはできず、それから7年経った今でも営業は苦手です。
その後、連絡先を聞いた10人の女性に連絡し、2人の女性にモデルとして撮影させてもらうことができました。
知人の紹介でレンタルオフィスで場所を借り、これまた知人の紹介でカメラマンの方に協力してもらい、撮影を行いました。
セレクトショップへの営業
基本的に「デザイナーさんの応援」がコンセプトだったので、次は「デザイナーさんの洋服の営業」を行いました。
都内にあるセレクトショップをリストアップし、「洋服を見てもらえませんか?」と片っ端から電話をしていきます。
こちらもゴリゴリの営業ですね。(笑)
うまく話が進めば面談を設定してくれることもありましたが、基本的には担当者の方につないでもらうことも難しかったです。
「では、資料を送ってください。」と言われ資料を送り、そのまま連絡がつかないことも多かったです。
結果、100件くらい電話して、2件のセレクトショップに商品を見せに行くことができました。
結局、受注にはつながりませんでしたが、モデルさんの声掛けの結果を見ても、100分の2くらいの確率でうまくいくみたいです。
ちなみに、こちらの電話営業もやっている時も、めちゃくちゃきつかったです。
電話をかける前は必ず手に汗をかいていますし、話していて頭の中が真っ白になります。
ここだけの話、電話をかけるのが嫌すぎて、リスト作りに力を入れていました。
誰にやらされているわけではないんですけどね。(笑)
展示会の手伝いと開催
最後に、商品を取り扱っていたデザイナーさんが、
に出展するというので、そのお手伝いに行きました。
ブースの設営から接客、撤収までをすべて行う感じです。
また、専門学校の時にお世話になった職員さんに話をしに行き、文化祭で商品を販売させてもらえるように交渉しに行きました。
展示会でのお手伝いと文化祭の販売で、期間中に何点か商品が売れ、トータル20,000円くらいの利益を得ることができました。
また、この時日本に上陸して間もなかった「クラウドファンディング」にも挑戦してみました。
「展示会を開催したい」というテーマで、「CAMPFIRE」さんでクラウドファンディングを行いました。
結果、目標金額に達成しなかったため、クラウドファンディングは失敗に終わりました。
その時、支援してくれた2人の友人は一生忘れません。(泣)
このような感じでいろいろと動いてみたのですが、すべてネットショップの売上にはつながりませんでした。
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アパレルのネットショップを失敗した理由
アパレルのネットショップを失敗した理由として、大きく分けて3つの理由がある思っています。
- お客さんのニーズを考えていなかった
- 広告宣伝に力を入れなかった
- デザイナーさんと良好な関係を築けなかった
それぞれの理由について、詳しく見ていきたいと思います。
お客さんのニーズを考えていなかった
まず、「お客さんのニーズを考えていなかった」こと。
一般的にお客さんが洋服を買う理由として、
- 高いけど誰もが知っている有名ブランド・・・ヴィトン、グッチ、プラダなど
- 知らないブランドだけどすごく安い・・・スーパーや激安量販店など
- 価格と品質のバランスがいい・・・ユニクロ、無印良品など
の3パターンが考えられると思います。
アパレルブランドを立ち上げたい人が作っている洋服は、このどれにも属していません。
「デザインがかっこいい(かわいい)」というのも1つのメリットにはなりますが、「デザイン」というのはすごく曖昧なもので、好みがすごく分かれます。
そのため、デザイン推しで洋服を販売していくと、市場規模がとても小さなものになってしまいます。
また、大手の企業のように資金がないため、大量生産を行うことができません。
そのため、1着1着の金額が上がってしまいます。
その結果、「有名ではないアパレルブランドの高級な服」が出来上がってしまうのです。
これでは「価格」と「品質」のバランスが取れないため、お客さんのニーズを満たすことができず、販売することが難しいということが分かりました。
広告宣伝に力を入れなかった
次に、「広告宣伝に力を入れなかった」こと。
たとえ、すごく高品質ですごく良い洋服を作っていたとしても、お客さんの目に留まらなければ、興味を持ってもらうこともできません。
アパレルのネットショップを運営していた1年間を通して、洋服を買ってくれる「本当のお客さん」に対してのアプローチを、まったく行なっていませんでした。
「本当のお客さんは誰なのか」を考え、本当のお客さんに興味を持ってもらえるように広告・宣伝を行うことが必要だったと感じています。
「デザイナーさんを応援する」という気持ちが強かったため、
- モデルのスカウトと商品撮影
- セレクトショップへの営業
- 展示会の手伝いと開催
などを行いましたが、アパレルのネットショップを成功させるためには、もっと広告宣伝に力を入れ、商品をアピールすることが大切だったと感じています。
デザイナーさんと良好な関係を築けなかった
最後に、「デザイナーさんと良好な関係を築けなかったこと」が挙げられます。
アパレルのネットショップを1年間運営し、最後に「この事業を辞めよう。」と思ったきっかけでもあります。
僕としては、「洋服を多くの人に知ってもらい、買ってもらうためにはどうすればいいか。」を考え、ネットショップ・営業・イベントの開催などを行なっていました。
しかし、デザイナーさんは「自分の作りたいものを作りたい。それを欲しいという人が買ってくれればそれでいい。」というスタンスでした。
僕も一時期「自分のブランドを持ちたい。」と思っていたので、すごく気持ちが分かるんですよね。
でも、そこのコミュニケーションがうまく取れませんでした。
「洋服が売れれば、その10%を手数料でもらう」という契約でしたが、ほぼほぼ無給で動いていたため、だいぶイライラしていましたね。(笑)
「自分のブランドのことなのに、なんで一生懸命やらないんだ!」と思っていました。
明らかに失敗することが目に見えています。
最終的には、何人かのデザイナーさんとケンカのような状態になり、アパレルのネットショップを含め、事業をたたむことにしました。
以上が、アパレルのネットショップを失敗した理由です。
アパレルのネットショップを失敗して学んだ改善点
アパレルのネットショップで失敗しないために、その時の経験で学んだ主な改善点は、
- お客さんのニーズがある商品を販売する
- ネットショップの広告宣伝に力を入れる
- リスクを最小限に抑え、少しずつ大きくしていく
の3つ。
それぞれの改善点について、詳しく見ていきたいと思います。
お客さんのニーズがある商品を販売する
まず、お客さんのニーズがある商品を販売します。
8割がた、これに尽きるような気がします。
「お客さんが欲しいと思う商品はどんなものなのか」
これをとことん突き詰めて考える必要があります。
洋服であれば、
- デザインがおしゃれで
- 価格が安くて
- 品質がいいもの
が売れますよね。
ヴィトンやグッチなどの有名ブランドは、「価格が安くて」の部分がない代わりに、「ステータス」という付加価値がついています。
この3つのバランスをどう取っていくかは、それぞれのお店で違います。
しかし、この3つを最大化していくことが、売れる商品を販売する核になってくると思います。
今の僕であれば、中国や韓国などから洋服やアクセサリーを仕入れ、なるべく安価にネットショップで販売します。
商品の仕入れ方法に関しては、こちらの記事にまとめています。
ネットショップの広告宣伝に力を入れる
次に、ネットショップの広告宣伝に力を入れます。
価格と品質のバランスが取れた商品を仕入れることができたら、次は
- リスティング広告の出稿
- ブログを書いてSEO対策
- Amazonや楽天市場などへの出店
を行います。
以前の僕は、「デザイナーさんを応援する」という気持ちが強かったため、だいぶ遠回りをしていました。
しかし、今であれば「洋服やアクセサリーを購入したい。」と思っている人に、直接アプローチを行います。
まず、広告の出稿やブログの運営で、洋服やアクセサリーを検索している人へ導線を作ります。
そして、Amazonや楽天市場などへ出店することで、購買意欲の高い人へ商品を知ってもらえるようにアプローチを行います。
そうやって、商品やお店を知ってもらえるように、ネットショップの広告宣伝に力を入れます。
リスクを最小限に抑え、少しずつ大きくしていく
最後に、リスクを最小限に抑え、少しずつ大きくしていきます。
これは最初に立ち上げたアパレルのネットショップの時も、ある程度できていたと思います。
しかし、今であればいきなり独立せず、本業を行いながら、副業でネットショップを行うと思います。
そして、まずは少しだけ商品を仕入れてみて、
などで販売してみます。
ある程度、軌道に乗ってきたら、商品を多めに発注したり、「カラーミーショップ」や「楽天市場」にネットショップを移行するかなと思います。
あとは、「諦めないこと」ですね。
当時の僕は心が折れてしまいましたが、商品の仕入れ方を変えてみたり、販売方法を変えてみたりして、いくらでも改善できたように思います。
なので、「どうすればアパレルのネットショップで売上をあげられるか」をとことん考えながら、諦めずに継続することが重要だと思いました。
以上が、アパレルのネットショップを失敗して学んだ改善点です。
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【まとめ】アパレルのネットショップを失敗した体験談
今回は『アパレルのネットショップを失敗した体験談』というテーマでお送りしてきました。
僕は29歳の時に独立し、初めてアパレルのネットショップを立ち上げたのですが、結果として失敗に終わりました。
アパレルのネットショップを失敗した理由は、おもに
- お客さんのニーズを考えていなかった
- 広告宣伝に力を入れなかった
- デザイナーさんと良好な関係を築けなかった
の3つが原因だと考えています。
ネットショップの運営を失敗しないためには、
- お客さんのニーズがある商品を販売する
- ネットショップの広告宣伝に力を入れる
- リスクを最小限に抑え、少しずつ大きくしていく
という方法が最善だなと思います。
ただ、手探りながらもアパレルのネットショップ運営に挑戦したことで、
- HTML・CSSの知識がついた
- ネットショップに関する知識がついた
- 商売の基礎が身についた
- 今の仕事につながった
と、勉強になったこともたくさんあるので、すごくいい経験になったと思っています。
お金を貯めたことで、先延ばしにしていた年金も全部払えましたしね!(笑)
まずは、無料のネットショップで始めてみて、ある程度商品が売れるようになったら、本格的にネットショップの運営を始めるのがいいかと思います。
ちなみに、他にもいろいろと失敗しています。
3番目に始めた「インタビューサイト運営」の失敗談については、こちらに書きました。
4番目に失敗した「ビデオレター作成サービス」については、こちらにまとめています。
5番目に挑戦した「アクセサリーのネットショップを失敗した話」については、こちらをどうぞ。
他にも、ネットショップについて分からないことがありましたら、お問い合わせまでご連絡ください。
以上、ネットショップコンサルタントの「たぶ」でした。
こちらの記事もおすすめです。
独立して最初に始めた事業が「アパレルのネットショップ」でした。そのあとにいくつも失敗を繰り返したので、その失敗談をまとめました。
僕は学生時代の「就職活動」でも失敗をしています。そう考えると、人生でたくさん失敗してきたなと感傷的な気分になりました。(笑)
「アパレルのネットショップ」の後に始めた「マップ(地図)販売サービス」について書きました。こちらの事業も大きく失敗しています。
現在はネットショップコンサルタントの仕事をしており、ネットショップ立ち上げのサポートもしています。ネットショップを開業する方法はこちらです。