こんにちは。ネットショップコンサルタントの「たぶ」(@yusuke_tanaka34)です。
今日は『ネットショップの代引きで受取拒否されない方法』をご紹介します!
今回の記事は、
- 代引きで受取拒否された方
- 代引きの受取拒否で悩んでいる方
- いたずら注文に頭を悩ませている方
におすすめの記事です!
ネットショップの担当者さんから、こんな悩みを相談をされることがあります。
分かります。代金引換で商品を受け取ってもらえない時って、本当にキツいですよね。
実は僕も、自分で運営するネットショップで、2件連続で代引きの受取拒否にあったことがあります。
配送業者さんから連絡があった時は、変な汗が出ました。
でも、「代引き決済」は利用率も高いし、お客さんにとっては安心できる配送方法なので、「代引き決済」をやめるわけにもいかないし・・・
そのあと、「どうやったら代引きの受取拒否をなくすことができるか」を考えたり、長年ネットショップを運営している先輩にも相談したりしました。
その結果、ほとんど代引きの受取拒否をされることがなくなりました。
この記事に書いてある『ネットショップの代引きで受取拒否されない方法』を読めば、ネットショップの代引きで受取拒否を減らす or なくすことができます!
結論から先に言ってしまうと、ネットショップ代引きで受取拒否されない方法は、「特定商取引法に基づく表記」に代引きの受取拒否に関しての注意文を掲載します。
それでは、実際に『ネットショップの代引きで受取拒否されない方法』を詳しくご紹介していきたいと思います。
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ネットショップで起こる代引きの受取拒否とは
ネットショップを運営していると、代金引換での注文が入り、商品を発送した後にお客さんが商品を受け取らないということが起こります。
それが「代引きの受取拒否」です。
商品を発送した後の動きを、1件1件チェックするのはなかなか難しいですよね。
商品を発送した後、いつもどおりネットショップを運営していると、突然配送業者から連絡があります。
数日後…
といった流れで、「代引きの受取拒否」は起こります。
ちなみに、配送業者さんが商品を保管してくれる期間は、だいたい1週間。
「代引きの受取拒否」が起こる理由は、お客さんが「払いたくありません!」と言うわけではなく、「お客さんが捕まらない」というケースが多いです。
僕もだいたいのケースが、この「お客さんが捕まらない」ケースです。
代引きで発送した商品は「代引きの受取拒否」をされると、返送してもらうしかありません。
配送業者さんは、1週間以上の商品の保管や破棄などはできないんです。
そして、この注文でかかった「送料+代引き手数料」は、まるまるネットショップが払うことになります。
例として、「ヤマト運輸」さんを利用し、「クロネコメンバー割」を使ったとすると、最安値でも
往路「832円」+復路「832円」+代引き手数料「330円」、合計「1,994円」
がかかります。
1,000円前後の商品を販売していたとすると、約4商品分の利益がなくなります。(原価率50%の場合)
ただただお金だけが出ていくんですね。
ちなみに、郵便局の「ゆうパック」を利用すると、「代引きの受取拒否」があっても、最初に払う「片道分の送料+代引き手数料」だけで大丈夫です。
なので、「代引きの受取拒否」で困っている方は、「ゆうパック」がおすすめです。
ネットショップの商品には、送料以外にも商品の梱包に使った段ボールやガムテープ、人件費などもかかっています。
商品が腐らず、オールシーズン使えるものなら良いですが、食品や入園入学・ハロウィンなどの季節ものなどは、再度販売できない可能性もあります。
そうなると、商品自体がダメになってしまうので、ネットショップにとって「代引きの受取拒否」は大きな痛手なのです。
ネットショップで代引きの受取拒否が起こる頻度
ネットショップで、代引きの受取拒否が起こる頻度はどのくらいなのでしょうか?
「代引きの受取拒否」される頻度は、全体の注文の「1.6%」くらいですね。
僕が運営しているネットショップだと、100件に10件弱が「代金引換」での注文です。
割合にすると「9.7%」
「代引きの受取拒否」される確率は100件に1~2件程度なので、計算すると「1.6%」でした。
なかなか多いような気もします。
ちなみに、一般的な「代金引換」の利用率は「26.9%」。
各決済方法の利用率は、こちらの記事をご覧ください。
『決済方法から「代金引換」を消す』という方法もありますが、注文の3件に1件くらいは「代金引換」が利用されているので、決済方法から「代金引換」を消すのは難しい気がします…
ここは悩みどころですね。
ちなみに、後払い決済でも「代引きの受取拒否」と同じようなことが起こる可能性があります。
後払い決済でも対策を練る必要がありますね。
それでは、次に僕が実際に「代引きの受取拒否」された時の流れを見ていきたいと思います。
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ネットショップの代引きで受取拒否された時の実例
ネットショップの代引きで受取拒否された時、本当に悔しいですよね…
僕も実際に自分のネットショップをオープンして4ヶ月目の時、2件連続で代引きの受取拒否をされた経験があります。
その時は、焦りとショックが大きかったのを、今でも覚えています…
今回は、その時の実例をご紹介したいと思います。
まずは、概要をご説明したいと思います。
- 主にアクセサリーを販売するネットショップ
- 商品を2点ご購入
- 合計金額は「5,400円」
- 送料は片道「740円」
- 代引き手数料は「260円」
- 茨城県在住の女性
- 携帯電話番号と携帯のメールアドレス記載
- 「代金引換決済」を選択
- 配送方法は「ゆうパック」
- お届け時間を「18時頃〜20時頃」で指定
という状況でした。
次に、注文からキャンセル処理を行うまでの流れを時系列で見ていきたいと思います。
【ネットショップの代引きで受取拒否された時の流れ】
日時 | 起こったこと |
---|---|
2018年4月3日 12:55 | ネットショップで注文が入る |
2018年4月3日 13:02 | 注文確認メールを送付 |
2018年4月3日 16:37 | 商品を発送 |
2018年4月3日 17:06 | 商品発送メールを送付 |
2018年4月8日 17:27 | 配送状況を確認したところ「2018年4月4日 ご不在のため持ち戻り」と記載 |
2018年4月11日 13:12 | 郵便局より「お届け先から再配達の依頼がない」という連絡が入る |
2018年4月11日 13:22 | 商品の受け取りをお願いするメールを送付 |
2018年4月12日 13:02 | 記載されていた電話番号に電話 |
2018年4月12日 18:46 | 記載されていた電話番号に再度電話 |
2018年4月12日 19:52 | 記載されていた電話番号に3回目の電話 |
2018年4月12日 20:15 | 商品の受け取りをお願いするメールを再度送付 |
2018年4月13日 19:00 | 記載されていた電話番号に4回目の電話 |
2018年4月14日 9:12 | 郵便局に電話をし、商品返送のお願い |
2018年4月15日 10:28 | 商品が手元に到着 |
2018年4月15日 15:37 | ネットショップで注文のキャンセル処理 |
という流れでした。
郵便局から電話がかかってきた時は、すごく焦ったのを覚えています。たぶん変な汗をかいていました。(笑)
そして、
と、頭の中でぐるぐる考えた記憶があります。
「少ししつこいかな・・・」とは思いつつも、2回のメールと4回の電話をかけ、結局そのまま「代引きの受取拒否」ということで、キャンセル処理を行いました。
「代引きの受取拒否」があると、通常は
往復分の送料+代引き手数料
がかかってしまうのですが、この時は「ゆうパック」を利用していたので、「片道分の送料+代引き手数料」の「1,000円」ですみました。
他の配送業者さんだったら、「1,740円」かかっているところでした。
茨城県ということで、送料が比較的安かったことがせめてもの救いでしたが、商品が売れることもなく、ただただ商品が行って帰ってきて、「1,000円の損失」という悲しい出来事でした。
「商品を運んで戻すだけ」という仕事を行わせてしまった配送業者の方にも、大変申し訳なく思いました。
今思い返しても、なぜ「代引きの受取拒否」をされてしまったのか、原因は分かりません。
しかも、このあとすぐにもう1件「代引きの受取拒否」があったのです。
この後、僕は「どうにか代引きの受取拒否をなくさなければ。」と思い、情報収集を始めます。
次は「代引きの受取拒否が起こった後の行動」について解説していきたいと思います。
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ネットショップの代引きで受取拒否された後の行動
2件連続で代引きの受取拒否された僕は、まず「ネットショップ 代引き 受け取ってもらえない」で検索します。
この時点では「受取拒否」という言葉すら知りませんでした。
「ネットショップ 代引き 受け取ってもらえない」で検索すると、先人達のいろいろな対策が掲載されていました。
- 発送前にメールや電話などで連絡確認をする
- 「代金引換」を決済方法から外す
- 配送方法をゆうパックにする
- 内容証明を送る
- 代引きで受取拒否された場合の対応について明記
などが掲載されていました。
「なるほど。」と思いつつ、ネットショップを10年以上運営している先輩にもアドバイスをもらいました。
ということで、「Google検索」と「先輩への相談」などを行い、代引きの受取拒否に対する対応を考えました。
ちなみに、上記で登場した「Yさん」はこの後、「代金引換」を決済方法からなくしたそうです。
「代金引換」の利用率を見ながら、そういう決断も必要かもしれませんね。
最後に、僕が実際に行った「代引きの受取拒否に対する対応」をご紹介したいと思います。
ネットショップにおける代引きの受取拒否に対する対応
「Google検索」と「先輩への相談」などを行い、僕が実際に行った代引きの受取拒否に対する対応は1つだけです。
それは、
「特定商取引法に基づく表記」に代引きの受取拒否に関しての注意文を掲載すること
これだけで、代引きの受取拒否が一切なくなりました。
先輩は『「法的措置を取らさせていただきます。」というメールを送る』と言っていましたが、僕は「そこまでしなくてもいいかな。」と思ったので、注意文の掲載のみを行うことにしました。
実際に「特定商取引法に基づく表記」に掲載した代引きの受取拒否に関しての注意文はこちら。
【代金引換による受け取りを拒否された場合】
当店では、
- 正当な理由無く代金引換による商品の受取を拒否された場合
- 商品の保管期限切れ等によって商品が返送されてきた場合
以下の内容を内容証明付き郵便にて郵送し、料金を実費にて請求いたします。
- 往復配送料
- 代金引換手数料
- 返品事務手数料
- 内容証明発行料
なお、ご連絡が取れないなど悪質な行為と判断した場合、法的措置などの厳格な対応も検討いたします。あらかじめご了承ください。
文面は「よむよむCOLOR ME|GMOペパボ株式会社」さんの記事を参考にさせていただきました。
この文章を「特定商取引法に基づく表記」のページに記載しただけで、代引きの受取拒否が一切なくなったので、おすすめです!
もしこの方法は、「文章が強すぎて掲載するのは難しい」という場合は、
- 発送前にメールや電話などで連絡し、連絡が取れない場合は発送しない
- 「代金引換」を決済方法から外す
- 配送方法をゆうパックにし、被害を最小限にとどめる
などの方法で対策を行ってみてください。
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まとめ
今回は『ネットショップの代引きで受取拒否されない方法』というテーマでお送りしてきました。
僕の場合は、「特定商取引法に基づく表記」の「返品・交換について」の項目に、
【代金引換による受け取りを拒否された場合】
当店では、
- 正当な理由無く代金引換による商品の受取を拒否された場合
- 商品の保管期限切れ等によって商品が返送されてきた場合
以下の内容を内容証明付き郵便にて郵送し、料金を実費にて請求いたします。
- 往復配送料
- 代金引換手数料
- 返品事務手数料
- 内容証明発行料
なお、ご連絡が取れないなど悪質な行為と判断した場合、法的措置などの厳格な対応も検討いたします。あらかじめご了承ください。
と記載することで、代引きで受取拒否されなくなりました。
少し強めな言い方になってしまってはいますが、この文章を入れただけで一切「代引きの受取拒否」がなくなったので、おすすめです!
もし上記の方法が難しい場合は、
- 発送前にメールや電話などで連絡し、連絡が取れない場合は発送しない
- 「代金引換」を決済方法から外す
- 配送方法をゆうパックにし、被害を最小限にとどめる
という方法で、代引きの受取拒否に対する対策を行ってください。
「代金引換」を含めた決済方法に関しては、こちらの記事をどうぞ。
おすすめの配送方法に関しては、以下の記事をどうぞ。
代引き(代金引換)の受取拒否をなくして、快適なネットショップ運営を行いましょう!
ネットショップの運営やトラブルについて他にも気になることがありましたら、お問い合わせよりご連絡ください。
以上、ネットショップコンサルタントの「たぶ」でした。
「ネットショップ」に関しては、こちらの記事もおすすめです。